TBSテレビ日曜劇場で大人気だった『ブラックペアン』がこの夏シーズン2となって放送されました。
主演は嵐のニノこと二宮和也さん。
エピソード1からのあらすじと、二宮さんが演じる医師を取り巻くキャストの相関図も気になるところではないでしょうか。
また内野聖陽さんが演じる佐伯清剛氏はどんな人物なのか?
最初から最後までブラックペアンの謎は深まるばかりです。
最終回はどうやって終わるのか?
ハッピーエンドなのかバッドエンドなのか、ネタバレも知りたいですよね。
この記事では、ブラックペアン1をまだ見ていない人や改めて内容をおさらいしたい人のために、キャストの相関図と全ストーリーのあらすじをネタバレを交えて紹介していきたいと思います。
合わせて最終回の結末と、ストーリーの中盤からどんどん緊張感が高まっていくブラックペアンの謎についても解説していきますのでぜひ最後まで読んでみてください!
ブラックペアン1の相関図とあらすじ!
ブラックペアン1は、医師としての信念や方針が対極する病院同士とその教授を取り巻く医師達の立場がめまぐるしく交差し変化していくドラマです。
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ブラックペアン1のキャスト相関図
最初の相関図はこのような感じです。
ブラックペアンでは、大きく分けて『東城大学』vs『帝華大学』というライバルの図式が描かれています。
『東城大学』には内野聖陽氏が演じる世界的権威の佐伯清剛、
『帝華大学』には市川猿之介氏が演じる日本が誇る西崎教授がいて、二人はライバルです。
二宮和也氏が演じる主人公の渡海(とかい)医師は東城大学に所属する外科医で、天才的な手術の腕前でありながら、その粗暴な性格から病院内で疎まれ孤立しているような状況ですが当の本人は全く気にしていません。
渡海は誰の事も信頼していませんが、唯一佐伯清剛教授の指示だけは聞いています。
小泉孝太郎氏が演じる高階(たかしな)は帝華大学に所属する新任講師で、同じ帝華大学の市川猿之介氏が演じる西崎教授の策略でライバルである東城大学に送り込まれました。
東城大学に意気揚々と乗り込んだ高階ですが、当然東城大学では敵扱いされ、西崎教授にはプレッシャーをかけられ、何度も苦渋を味わい泥臭く奮闘する姿に最後は応援したくなってしまう視聴者も多かったのではないでしょうか。
内野聖陽さんのプロフィールと代表作を紹介
「ふたりっ子」森山史郎役。1996年HNK連続テレビ小説
「ラブジェネレーション」片桐荘一郎役。1997年木村拓哉氏主演のフジテレビ月9ドラマ
「風林火山」主役山本勘助役。2007年NHK大河ドラマ
「エースをねらえ!」宗方仁役。テレビ朝日
「JIN-仁-」坂本竜馬役。2009年大沢たかお主演のTBS日曜劇場
「とんび」主演市川安男役。2013年TBS
「きのう何食べた?」主演矢吹賢二役。西島秀俊とW主演。2019年ほかテレビ東京。
舞台「ハムレット」主演ハムレット役。2017年
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二宮和也さんのプロフィールと代表作を紹介
二宮和也氏の代表作
松本清張原作「天城越え」元旦特別企画テレビドラマ1998年
映画「青の炎」主役櫛森秀一役。2003年
映画「硫黄島からの手紙」西郷昇役。2006年
映画「GANTZ」主演玄野計役。2011年
「フリーター、家を買う」主演武誠治役2011年
映画「ラーゲより愛をこめて」主演山本幡男役。2022年
「VIVANT」ノコル役。2023年
嵐のデビューより前に舞台やテレビドラマに出ていたんだね!
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ブラックペアン1のあらすじ
ネタバレも入れつつあらすじを紹介していきたいと思います。
第1話「オペ室の悪魔!金で救う天才医師・新ダークヒーロー」
この日は地方にある東城大学に、国立で超一流の帝華大学の西崎教授が視察にやってくる日だった。
佐伯教授が執刀する心臓オペをモニターで見学するという一大イベントで、西崎教授の到着を院長の守屋が仰々しく出迎える。
佐伯教授のオペを一同が見守る中、一斉に携帯が鳴り始めた。
特別室の患者の容体が急変したからだ。
佐伯教授の担当する患者であったが、モニターでオペを披露している佐伯教授は手を離すことが出来ない。
佐伯教授の指示により佐伯の一番弟子である横山医師が執刀を任される事になった。
この事はモニターで視察している帝華大の西崎教授には極秘ですすめられていた。
佐伯教授にとって大事な日である事を充分理解している横山医師は絶対に失敗する事が出来ないこのオペを何とか成功させようと奮闘する。
極度の緊張が走る中、無事血管の縫合を終えたと思ったその時ーー。
血管から血があふれオペが失敗したと悟った横山医師は必死にリカバーしようと試みるが、原因場所が分からずどうする事も出来ない。
もうダメかと誰もが思ったその時ーー。
第3オペ室に現れたのは東城大の心臓外科医、渡海だった。
混乱を極めるオペ室で渡海が横山医師に囁く。
「辞表を書け。退職金の一千万で俺がもみ消してやるよ」と。
悪魔の囁きになす術もない横山医師は従うよりほかなかった。
渡海の見事としかいいようのない執刀技術にその場にいた全員が固唾を飲みこんだ。
無事出血を止めた渡海はそのまま佐伯式で僧帽弁手術を行うという。
佐伯式といえば、心臓を止める事無く手術を行う事で患者への負担を減らす世界で佐伯教授1人しか出来ない執刀技術なのだがーー。
そんな中佐伯教授も無事手術を終えブラックペアンを手にしていた。
ブラックペアンとは佐伯教授が手術の仕上げに使用する特別なペアンのことだ。
ペアンとは止血鉗子(かんし)のことだよ。
渡海によって助けられた患者は無事一命をとりとめ、横山医師は約束通り渡海に退職金1千万を手渡し病院を去るのだった。
嵐が去ったと思いきやまたしても嵐はやってくる。
帝華大学から東城大へ心臓外科の高階が講師として就任する事になったのだ。
アメリカから持ち帰ったという「スナイプ」という器具を持って。
スナイプを使えばスイッチ一つで誰でも簡単に僧帽弁の手術が可能だと高階がいう。
これさえあれば佐伯式も神の手も不要なのだと。
これに対して佐伯教授への侮辱だと反対する東城大の医師達だがーー。
そんなある日1人の女性の僧帽弁の手術を行う事になった。
研修医の世良が初めて担当する患者である。
元々佐伯教授による佐伯式の手術が予定されていたが、体力が弱っている事もあり高階の提案でよりオペ時間の短かくて済むスナイプによる手術が行われる事になった。
東城大内では敵である高階が持ってきたスナイプへの反発感が強く反対されたが、佐伯教授は高階が執刀する条件で許可を出し、僧帽弁手術は高階によってあっけなく成功してしまう。
「確かにこれなら助手もいらないな」と言った佐伯教授に、「お茶でも飲んでいて下さい」と余裕たっぷりの高階が憎らしい!
しかしその夜、患者・皆川妙子(山本紅葉)の容体が急変。
心臓しか見ていなかった高階は、皆川にはスナイプを使ってはいけない疾患が別にあった事に気付いていなかったのだ。
高階にはなす術がなく佐伯教授に泣きつくも「君の患者だろう」と見放されてしまう。
まさかこうなる事を想定して高階に執刀させていたとは…!恐るべし佐伯!
オペ室に運ばれた皆川の止血を必死に施すが出血は止まらず、高階は恐怖で手が震えオペ看に渡された器具を握る事も出来なかった。
そこに渡海が現れ例のごとく1千万で助けてやると囁くが、抗う高階に見切りをつけて手術室を出て行ってしまう。
それを見かねた研修医の世良が渡海の背中に向かって叫んだ。
「いくら払えばいいんですか!」
「助けてください」と必死に土下座で訴える世良を見て渡海が手術室に戻り、患者は無事一命を取り留める事が出来た。
世良の一億の借金によってーー。
高階の事もスナイプの事も、佐伯教授と渡海はこうなると分かってスナイプ式を受け入れたふりをしたという事だったのね
第2話「手術はバクチ!生きるか死ぬか!?極限を超えたオペ室」
スナイプ手術が引き金となって患者の命を危険に晒した事で、東城大病院での高階の立場は悪化し、期待されていたスナイプ手術の論文の掲載もそれにより見送られた。
実は高階が東城大病院に送り込まれた理由は、東城大で行ったスナイプの研究成果をまとめた論文を書き上げ学術誌に掲載する事である。
スナイプの治験を東城大学の患者で行い、論文の最後には帝華大の西崎教授の名前を入れる。
手術が失敗すれば東城大の責任となり、成功すれば帝華大の功績となるわけである。
高階の就任は東城大の院長である守屋(志垣太郎)が裏で手を引いていた訳だけど、佐伯教授はなぜその提案を受け入れたのだろう…?
高階には何としても西崎教授の為に論文を完成しなければならないという絶対的な使命があった。
そんな折東城大に夜間救急患者が運び込まれる。
僧帽弁手術を控えていた患者・小山(島田洋七)の容体が急変した事によるものだった。
渡海の執刀により一時的に事なきを得た小山だったが、すぐにでも僧帽弁修復の手術が必要な事に変わりはなく、しかし佐伯教授によるオペの日程の調整を待つより他に選択肢がない状態だった。
そこで名乗りを上げたのが東城大での起死回生を狙う高階である。
スナイプを使えば誰でも簡単に僧帽弁修復の手術が出来ると熱弁し、東城大の医師達から非難を受けるが、驚くことに佐伯教授はスナイプ手術を認めたのである。
ちなみにスナイプとは細い筒の先に人工弁をつけた器具の事で、患者の身体を大きく切開する必要がないため負担がとても軽く、人差し指一本で人工弁を患部に装着する事が出来る画期的なものなのよ
ただし、佐伯教授からの条件は2つ。
①高階以外がオペをすること、②高階の立ち合いも許さない、という事だった。
「スナイプを使えば誰でも簡単に僧帽弁の手術が出来る」と豪語した高階は返す言葉もなかった。
またしても佐伯教授の策略が…!
しかし工場を経営する小山は自分がいないと経営が回らないと言い、スナイプ手術をせず今すぐに退院すると騒いでいた。
更にはスナイプの実験台になるのは嫌だと難色を示す小山が手術をすれば良くなるのかと聞くと「手術はバクチだよ」と言い放つ渡海なのであった。
結局治験コーディネーターの木下の説得や、担当医である世良の精神的サポートもあってスナイプ式の了承を得て手術当日を迎える事が出来た。
執刀医は東城大の関川外科医(今野治喜)である。
佐伯教授、黒崎准教授、高階、治験コーディネーターの木下、渡海がモニター越しに見守る中、あと少しで完了という時にスナイプ内にひっかかりを感じた関川が咄嗟にスナイプを持ち替えて操作した途端、人工弁が患者の体内に脱落してしまう。
なんと関川は左利きだった。
それが咄嗟に持ち替えた理由である。
関川が左利きである事に高階は気づいていなかった。
人工弁脱落に関川が焦りスナイプを動かした瞬間、患者の体内を傷つけ容体が急変。
自分の担当患者である世良が手術室を飛び出し必死に高階に助けを求め、高階がオペ室に駆け付けようとするが、佐伯教授により阻止されてしまう。
「ここを出て行くなら二度とそのおもちゃは使えなくなると思え」
患者の命をとるかスナイプと自分の未来をとるかーーー。
世良の説得に突き動かされる形で高階はオペ室に向かい人工弁の回収を試みたが、失敗に終わる。
人工弁が血管を傷つけてしまったのだ。
なす術もなく立ち尽くす高階の元に現れたのは渡海だった。
「1千万で助けてやるよ」
見事な手さばきでオペ室と患者の窮地を救い、あと10分しか持たないという患者のために佐伯式であっという間に僧帽弁の手術まで完了させてしまうのだった。
その夜、東城大を去る高階のところに世良がやってきて高階を労う。
高階が「自分の事より君はどうなんだ、外科医を続けるのか」と聞くと世良は持っていた「研修先変更希望届」を破り捨ててみせた。
自分の医師としてのふがいなさと渡海の横暴さに悩み外科医を辞めようか悩んでいた世良が、覚悟を決めた瞬間だった。
その姿を見て高階が「ありがとう」と言う。
世良が外科医を続けるかどうか、高階が渡海に持ち掛けた賭けに勝ったからだ。
互いの辞表と退職金1千万を賭けて。
「お前のせいでチャラになったじゃないか」と渡海がぼやくが、それは決して嫌そうではない呆れた表情なのであった。
第3話「二つの緊急オペ‼どっちの命を救う?」
帝華大病院の西崎教授に呼び出された高階は、スナイプの成果が上げられず論文を発表出来ていない事を責められていた。
うまく行けば今頃「日本外科ジャーナル」に西崎の名前が載った論文が掲載され、インパクトファクターを得ていたというのだ。
インパクトファクターとは学術誌に掲載された論文の影響力を表す数値で、この数値が高ければ高い程理事長選の戦いに有利になる。
現在、西崎のインパクトファクターは71で、それは幅広い研究成果により得た数値である。
一方、ライバルである東城大の佐伯のインパクトファクターは77で、そのうちの殆どが佐伯式の論文によって得たものだった。
東城大に戻り1人スナイプの論文に取り組んでいた高階に、世良が声をかけた。
「佐伯教授のインパクトファクターを超えられるなら私はなんだってする」と高階。
スナイプによって多くの患者が助かるという高階の熱い信念に触発されて、世良が論文の手伝いを申し出た。
そんな高階にチャンスが舞い込んだ。
スナイプ治験を希望する患者が2人東城大にやってきたのだ。
1人は楠木秀雄(田崎真也)という患者で、もう一人は治験コーディネーターが連れてきた田村隼人(髙知優吾)という音大生である。
しかし検査の結果、田村隼人の心臓が肥大型心筋症である事が判明した。
高階が自分の技術では無理だというと、佐伯教授の命令で渡海がスナイプを用いて手術をする事になった。
あの渡海が教授命令とは言えスナイプを使うなんて!
渡海は結局一度もスナイプを触る事なく手術当日を迎えると、オペ室で患者の心臓のモニターを見るなり「やめた」と言ってオペを中止してしまった。
高階は田村隼人の心臓が心尖部筋肉の脆弱である事を見落としていたのだ。
そのままスナイプを使っていたら・・・。
高階はまた渡海に助けられたことになるね
田村隼人の心臓にスナイプを安全に挿入できる場所をしらみつぶしに探す高階と世良だったが、数日後ついに挿入場所を見つける事が出来た。
しかし渡海は高階がまとめたそのデータ資料を高階の目の前でごみ箱に捨ててしまうのだった。
高階が声を荒げて抗議すると、渡海はスナイプの進入角度を既に頭の中で想定していてぴたりと言い当てた。
「論文は医者の全てなんだ!」と叫ぶ高階を、論文を一切書かない渡海が「論文で人を救えりゃ世話ないよ」と一蹴する。
「私に言わせればあなたはただの手術職人だ」と言われ、「そんなに褒められたら照れちゃうよ」とかわす渡海なのであった。
この時のニノの「照れちゃうよ」の演技が素晴らしいから見て欲しい!
スナイプ手術を目前に控えたある日、佐伯教授が高階にこう言った。
「君も大変だな…西崎教授はスナイプを理事長選の道具にしか考えていない。
正式にうちに来ないか…?思う存分スナイプの研究をするといい。
そしてその論文の最後に私の名前を書けばいい。我々は仲間なんだよ…。」
この佐伯教授の発言には正直びっくりした…!
かなりの策略家だとは思ってたけど、まさかそこまで貪欲だったとは。
田村隼人の手術当日、渡海の正確なスナイプさばきによって手術は順調に進んでいた。
しかし突然、数日後にスナイプ手術を控えていた楠木秀雄の容体が急変し一刻を争う事態に。
楠木の担当医師は佐伯教授なのだが、日本外科ジャーナル主催の理事長選に関わる大事な公演中で電話が繋がらず、頼れるのはやはり渡海しかいなかった。
渡海が楠木を隣のオペ室に運ぶよう指示し、楠木を処置している間の田村隼人のスナイプを高階に任せようとするが、高階は自分には無理だと拒否。
呆れた渡海が「この中にお医者様はいませんかー‼」と皮肉たっぷりに叫ぶシーンが最高!
第2手術室に向かった渡海は、通常なら正中開胸する所を難しい左開胸で準備するよう猫田に師事をしていた。
渡海は楠木の関動脈瘤の処置を行いながら、第1オペ室に的確な指示を出し、あっという間に縫合とバイパス手術を完了させてしまった。
しかし楠木の血圧が戻らない。
元々患っている僧帽弁狭窄症が原因だった。
渡海が佐伯式を行うと誰もが考えたその時ーー。
なんと渡海が指示したのはスナイプ式だったのだ。
第1オペ室に渡海が戻り、高階に第2オペ室でスナイプ手術をするように命令した後、
高階が出来なかった田村隼人の高難易度のスナイプ手術を見事な技術で完了させてしまうのだった。
渡海には実際には目に見えない心臓の中が、手に取るように見えているみたい…!目をつぶってスナイプ手術をする姿に感動!
第2オペ室の楠木をわざわざ難しい左開胸にしたのは、高階が簡単にスナイプ式を行えるようにする為だったのだーー。
なんだかんだいって渡海の手術に対する心意気が…!しびれる…!
無事に助かった田村隼人の父親は政界に幅の利く人物で、理事長選の投票に期待していいと帝華大の西崎に伝え去っていく。
一方、元気になって退院する楠木を見送る東城大一同。
なんと楠木の正体は日本外科ジャーナルで最も権威がある前編集長だったのだ。
佐伯教授が高階に囁く。
「論文を書いても掲載されるかはその末尾に誰の名前が書いてあるかで決まるという事だ。西崎教授か私か…。」
この辺りで理事長選の行方も緊張感が増してきたわ!
第4話「小さな命を救って!スナイプ完結最終章」
スナイプ手術が2件成功した事で東城大での高階の立場は向上し、同時に東城大は一気にスナイプ手術を推進化していった。
先日オペを行った日本外科ジャーナルの全編集長楠木との約束により、理事長選の勝敗は佐伯に軍配が上がったと思いきや、なんと楠木の妻に病気が見つかりその手術は帝華大で行われる事が分かった。
そんな折、高階がどうしても東城大で手術を行いたいという少女がいた。
高階が帝華大にいる時から担当している子供で、心臓に疾患がありしかも血液が固まりにくい体質なのだという。
佐伯教授は東城大での手術を認めると、「ただし…分かるね?」と言い、高階は「論文の件はお約束いたします」と答えるのだった。
ついに高階が西崎教授を切り捨てた…⁉
佐伯教授がその島野小春(稲垣来泉 いながきくるみ)の執刀を渡海に命じると、渡海は「お断りします」ときっぱり答えた。
どうしてもやれというなら佐伯式で行うというのだ。
渡海が「今まで全て佐伯式で行ってきたのに、今はスナイプ、スナイプ。ここは佐伯外科ではなくて高階外科だったんですね」と言うと、佐伯は「もうお前は必要ない。今後一切手術には関わらせない」と行って渡海を追い出してしまうのだった。
ちなみにブラックペアンでは毎回、治験コーディネーターの木下と誰かが高級なレストランで食事をするシーンがあるのですが、第4話では珍しくラーメン屋のカウンターに座ってラーメンをすするシーンがあります。
食事のシーンも毎回楽しみ!
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渡海が手術メンバーから外れた事で、小春ちゃんの執刀医は高階に決まるものの、有効な手立てがなく焦りを見せていた。
高階の思いが分かる第4話
その理由が小春ちゃんにあった。
小さい時から僧帽弁で苦しんできた小春ちゃんを高階は見守る事しか出来なかった。
小春ちゃんを必ず自分が治してみせると約束し、それで目を付けたのがスナイプだったのだ。
スナイプなら、傷口が最小限で済むから輸血の必要もないからだ、
「教授に頭を下げ媚びへつらい、スナイプを日本にやっともってこれた。
今度はその教授を裏切り敵に忠誠を誓い、ようやくここまで辿り着けた。
やっとここまできたんだ…」
引用:ブラックペアン
このシーンで、高階が今まで味わった想像を絶する屈辱に共感した人も多かったのではないだろうか。
小春ちゃんのために形振り構っていられない高階は、渡海に「このスナイプで助け下さい」と頭を下げる。
「そもそもそのスナイプじゃ不可能なんだよ」と渡海が一蹴した。
尚も食い下がる高階に渡海が秘密にしていたスナイプの設計図を渡す。
治験コーディネーターの木下に頼んでいたのはこれだったのね!
渡海は既に小春ちゃんのオペを成功させる秘策を思いつき準備していたのだ。
渡海の話を聞いた高階は、渡海の執刀の許可を得る為に佐伯教授に頭を下げに行く。
「君が渡海の為に頭を下げるとは…。君は渡海がいなくなった方が都合がいいんじゃないのかね?」
「まあ、いいだろう。もともと私は渡海にスナイプでの執刀命令を出していたのだからそれが元に戻っただけだ」
良かった…!それにしても佐伯教授が誰かの提案に対して「ダメだ」と言ってるのを聞いたことがないな。
そして小春ちゃんの手術当日。
オペ室に並んで入ってくる渡海と高階の姿が。
因縁の二人なのに、ここに来てまさかのバディ感が生まれるなんて!
渡海が執刀する事に驚いた黒崎准教授だが、モニター室からオペ室を見つめる佐伯教授には不敵な笑みがうかんでいた。
まさかここまでの流れは佐伯教授と渡海の想定内だったというのか…!
小春ちゃんの手術の概要はこうだ。
スナイプが血管を傷つけるなら血管の中を通ればいいと言う渡海。
細いカテーテルの先端にスナイプの人工弁装着装置がつけられた新型スナイプが作られ、そのカテーテルを脚部の大動脈から心臓まで到達させる事がこの手術を成功させるただ一つの方法だった。
モニターで見守る医師達が、「カテーテルの扱いまで一級品かよ」とぼやく所が痛快でたまらない!
カテーテルはあっという間に右心房に到達し、小春ちゃんの中核に元々ある穴を通って左心房へーー。
新型スナイプによる人工弁の留置に成功した。
手術後、高階が佐伯教授に礼を言いに行くと
佐伯は「我々が手を組めば万人に平等な医療が与えられる。私を信じろ。論文、楽しみにしているよ」と言うのだった。
その夜高階が論文の前で悩んでいる所に渡海が通りかかる。
高階が「どうしてあなたは佐伯教授にだけは忠実に従うんですか?…まあいいでしょう。それで今回の要求は?いくらでも払うつもりですよ」と話しかけると
「貸しといてやるよ。あんたにはいずれ金じゃないものを払ってもらう。
…信じるな。佐伯清剛を信じるな。あの男は自分の身に危険が及ぶと感じた時、平気で誰でも切り捨てる。それが例え、長年の盟友であってもだ」
引用:ブラックペアン
そして運命の日。
日本外科ジャーナルに掲載された高階の論文の最後に記された最高責任者の名前はーー。
佐伯清剛だった。ほくそ笑む佐伯。
いや、さらにその下にはーー西崎教授の名前が掲載されていたのだ。
「これでもう東城大に用はない」と言い捨てて去っていく高階。
最後に笑いが止まらない渡海なのであった。
渡海と佐伯教授の関係性が明らかになった回だったね
第5話「涙の決断!子どもの命を絶対に助けて‼」
高階の論文の最後に西崎教授の名前があった事で西崎教授のインパクトファクターは78となり、佐伯より1点リードする形となった。
それにより西崎教授が新理事長に就任するのはほぼ決定した。
あっさり佐伯教授を裏切った高階は東城大の医師達から非難を受けるが、「小春ちゃんの退院を見届けたらすぐここからいなくなりますよ」と涼しい顔だ。
しかし小春ちゃんの経過を観察していたある事に気付き渡海が佐伯教授に血液検査の実施を促すと、
佐伯教授は直接日本外科ジャーナルに出向き、小春ちゃんがまだ退院出来ていない事を理由に先日の論文を撤回するように求めるのだった。
佐伯教授もインパクトファクターの為に形振り構っていられないという事なんだろうか…。それとも…。
小春ちゃんの検査の結果は、中核感染の発症だった。
先日のオペで高階が埋めた中核の穴が緩んで、感染をひきおこしてしまっていたの。
高階がその事を西崎教授に相談すると、「検査で見逃した事にしてさっさと退院させろ。命令だ」と言われてしまう。
悩んでいる高杉に渡海が「退院許可証」を差し出し、「それ出してあの子とさっさと出てけよ」と言うのだった。
「そうすれば全国的にスナイプは普及し多くの命が救える。でもーー。いい研究が出来て良かったなぁ」
ようやく大事な事に気付いた高階が、スナイプが原因で感染が起こった事を認めたと帝華大の西崎教授に伝えると「お前に戻る場所はない」と言われてしまい、高階は東城大にも帝華大にも居場所をなくしてしまうのであった。
小春ちゃんの検査の結果を受けて日本外科ジャーナルがスナイプの論文を撤回した事で、西崎教授のインパクトファクターは元の71に戻り、西崎の理事長の話は白紙に戻ったーー。
東城大で開かれたカンファレンスで高階は、小春ちゃんを救う方法は「ダーウィン」しかないと力説した。
ダーウィンとはアメリカで開発されたアーム型の遠隔操作機器の事で、患者の身体に小さな穴を開けて手術を行うため、血液が凝固しにくい小春ちゃんにとって最適な手術方法だ。
しかし東城大にはダーウィンがない。
佐伯教授はカンファレンスを早々に切り上げ、高階を主治医から外し、代わりに渡海を主治医に任命するのだった。
にやりと笑う渡海だったけどその真意は…?
主治医になった渡海は治験薬である造血剤のネスパを導入し小春ちゃんに投薬治療を始める。
遅々として進まない状況に業を煮やし高階が渡海に噛みつくものの「じゃあお前がやれよ」と言われてしまうのだった。
その夜高級中華レストランで治験薬ネスパと小春ちゃんの様子について話をしている渡海とコディネーターの木下の姿があった。
木下は接待ではなくこれを「勉強会」と言っていたよ!
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「もう何も失うものはない」と気づいた高階は帝華大に出向き、西崎にダーウィンを貸してくれないかと頭を下げる。
このまま島野小春に何かあればスナイプ研究を推進した西崎教授の責任だが、
もしダーウィンで何かあれば、佐伯外科の高階の責任だと。
西崎教授は了承するかわりに、執刀はダーウィンの専門である帝華大の松田が行うと条件をつけた。
早速東城大にダーウィンが運ばれると得意げに松田がテストオペをしてみせる。
あまりに巨大なダーウィンを前に、高階が子供のオペでも大丈夫なのかと聞くと、松田は鼻で笑って皮肉を言うだけだった。
小春ちゃんの中核感染巣除去のオペ当日、西崎や日本外科ジャーナルの編集長池永、コーディネーターの木下その他大勢が見守る中、にやにやと得意げに感染巣除去に取り掛かる松田だったが、ダーウィンの鉗子が動かず内臓を傷つけてしまう。
小さな子供の身体の上でダーウィンのアームがぶつかり合っていたのだ。
急いで新人看護師の花房が渡海がいる仮眠室に向かうと、そこにはびっしりとメモが書き込まれたダーウィンの資料が所狭しと広げられていた。
つい先日高階が渡海に頭を下げながら渡したものだ。
パニックで見当違いな指示を出す松田を見かねて高階がオペ室を飛び出すとーー
廊下の向こうからやってくる渡海と猫田の姿があった。
「力を貸してください!」と言って頭を下げる高階の横を通り過ぎてから、「行くぞ」と力強く答える渡海がかっこよすぎる…!
「辞表書けよ。お前の退職金1千万で助けてやる」
きたーーーー‼
ダーウィンを少しでも動かしたら更に出血を引き起こしてしまうという困難な状況の中、渡海と高階がバツグンのコンビネーションでダーウィンのアームの角度を調整していった。
互いの進退をかけてバチバチ火花を散らせていた二人なのに…!
小春ちゃんは輸血が出来ない体質の為無理だと言われていた開胸手術を、渡海がテキパキと指示を出して行っていく。
実はネスパで小春ちゃん自身の血液を作り続けていたのだ。
無事縫合が終わり高階がありがとうございましたと頭を下げると、
「当然だよ。医者だからな」
と言って立ち去る渡海。
佐伯教授が立ち上がって拍手をすると講堂にいる全員も立ち上がって賞賛の拍手を送った。
西崎教授率いる帝華大の完全なる敗北だった。
第6話「母の手術に涙する!ミスを絶対に許すな」
渡海の母・渡海春江(倍賞美津子)が東城大病院にやって来た所に偶然新人看護師花房とコーディネーター木下が通りかかり、春江が息子の渡海に電話が繋がらず困っているのを知ると、木下が食事でもどうかと声をかけた。
そこで2人は渡海の父も東城大の外科医だった事を知る。
すると突然意識を失い倒れてしまった春江だったが、黒崎の執刀によって事なきを得て安静にしているところに、オペ後の渡海が駆け付けた。
春江の病室にいた佐伯を見ると、渡海は「出て行ってもらえますか」と言うのだった。
翌日東城大に医師達が待ちに待った国産ダーウィン『カエサル』が届いた。
カエサルは、ダーウィンよりもコンパクトでアームも1本しかない。
西崎教授がプロジェクトリーダーを務め厚労省の富沢(福澤朗)の後ろ盾を得て実技の東城と言われる佐伯に押し付けたものである。
厚労省とあっては断る事も出来ず、しかもこのプロジェクトが成功すればインパクトファクターは全て西崎教授のものとなり、佐伯には何のメリットもないものだった。
渡海春江の検査の結果、肺動脈に腫瘍が残されている事が判明した。
この事を渡海が知ると、黒崎のオペの見落としであり医療過誤だと攻め立てる。
佐伯が黒崎をかばうと渡海は病院に責任を求め和解金2千万を要求するのだった。
一方、西崎と関係が切れていると思われていた高階だったが、その立場から逃れる事が出来ないでいた。
先日のダーウィンの公開オペ後に呼び出され、カエサルの論文を任されていたのだ。
一刻も早くカエサルの治験が出来る患者を探せと急かされ「結果を残さなければ今度こそお前に戻る場所はない」とプレッシャーをかけられていた。
追い詰められた高階が治験のターゲットに選んだのは渡海の母、春江だった。
近くで起きた崩落事故で大量の患者が送り込まれ渡海を始めとする医師や看護師が対応に当たっているその隙に、春江に近づきカエサルの治験の同意書にサインを貰ってしまう。
東城大では近親者による家族への手術を禁止しているんだ。
それに気づいた渡海が「お前やったな」と高階を責めると、高階はカエサルの選択は患者の意志だと言い張る。
「こんなチンケな機械に命を預けるなんてバカな患者だよ」と渡海が吐き捨てた。
仮眠室に戻った渡海は母春江に昔から良く言われていた事を思い出していた。
『良く寝てよく食べて人様のお役に立つ。
それが出来ればいいって。
人と人は助け合って生きてるの。
あんた1人に出来る事なんてたかが知れてるのよ』
すると突然春江の容態が悪化。
緊急オペが必要だが春江の血液型はA型Rh-で、輸血の残りは600mlしか残っていなかった。
昼間の事故で輸血を大量に使用していたからだ。
渡海春江の手術を失敗する訳にはいかないと慎重になる佐伯と黒崎だったが、メスで開胸しないカエサルなら手術は可能であり、何事もなく手術を終えてみせると高階が強引に説得する。
春江の緊急手術を一同がモニターを見守る中に渡海の姿もあった。
カエサル担当の高階が春江の粘液腫の摘出にしたものの、直後に大動脈から出血があり急いで輸血を行うものの残りは200ccしかない。
医師達が懸命に血液をかき集めようと奔走する中、院長の守屋が佐伯に助けを求めるが、佐伯はそれを拒否。
カエサルの失敗については私には関係のない事だと言い切り、先日春江のオペを申し出た際にきっぱりと渡海に断られていたからだ。
「助けられるのは私以外には渡海しかいない。ただし東城大の規定上やらば処分は免れない。それでもいいというのなら行け。」
渡海はカエサルをどけさせるとさっそく開胸手術を始めた。
渡海が高階をじっと見つめて威圧すると、高階は自分がARh-型である事を公言し「いくらでも使ってください」と自ら採血を始めるのであった。
その後手術室に輸血パックが大量に届き手術は無事成功した。
渡海の処分に困っている佐伯達の元に高階がやってきて春江の書いた手紙を見せる。
要望書に添えられたひとことの但し書きだ。
もしも私の状態が本当に危険になった場合
息子渡海征司郎に最後の執刀をお願いしたい
引用:ブラックペアン
春江は「渡海先生が少しでもメスをいれればクビになる」という世良と花房の会話を聞いていたのだった。
「あの子はみんなに迷惑をかけているんだもの。勝手にクビになんてならずにたくさんの人を助けて皆さんに恩返ししなきゃ。私にとってあの子は何よりも一番なの。私の事は最後でいいのよ。」
第7話「隠蔽を許すな!親友の命とペアンの謎‼」
第7話は様々な隠蔽の話だよ
「なぜ佐伯教授による春江の手術を断ったのか」と高階が渡海に尋ねると、渡海は「あいつは俺の親父を裏切った」と言って去っていった。
その会話を偶然世良が聞いていた。
その頃大量の保存資料を全て運ぶように指示されていた新人看護師花房の姿が保管室にあった。
持ち上げた段ボールの底が抜け、拾い上げた論部の表紙には佐伯清剛と渡海一朗の名前が記されている。
そこに看護師長の藤原がやってきて花房が手にした論文を目にすると、慌てた様子で花房をに他の仕事を言いつけるのだった。
看護師長の藤原は、唯一佐伯清剛の秘密を知っている人だよ。
春江のオペを渡海が行った事は先日の手紙で不問にされていたはずだが、東城大院長の守屋はそれを許さず、1/3の減給を渡海に言い渡していた。
渡海は「今の倍の報酬でうちに来ないかと帝華大から誘いを受けてるんですが」といい、あっさり東城大を捨てて出て行くのだった。
佐伯教授は「渡海が決める事だ」と引き留めることはしなかったんだ。
西崎教授は渡海が金に目がないという情報を高階から聞いていたのよ
ここに来て更に色々な人々の思惑が交差する。
東城大に厚労省の富沢がやってきてカエサルのオペに難易度の高い患者を選んでいると佐伯を非難。
もっと簡単なオペの症例をカエサルで行い実績を増やすようにと圧をかけるのだった。
富沢は簡単な症例患者として東城大に入院している山本祥子の名前を挙げた。
治験を急ぐ西崎教授の差し金だとすぐに気付いた佐伯達だったが、なぜ富沢が東城大の患者の情報を知っているのかという事については想像を巡らせるより他なかった。
西崎は日本外科ジャーナルの編集長池永に「失敗しない患者を選んでおいた」と伝え、「協力者は引き抜いた渡海」だと嘘をつくんだ。
次の治験患者・山本の病室に治験コーディネーターとして入ってきた木下は山本の顔を見るなり一瞬で固まり去っていく。
山本も他のコーディネーターを紹介して欲しいというのだった。
一方、山本の執刀医に決まった黒崎は、山本がペニシリンのアレルギーであるにも関わらず投与を指示してしまう。
新人看護師の花房がおかしいと気付くものの、看護師の宮元(水谷果穂)は黒崎の指示だからと投与を始めてしまった。
それを知った高階と世良が慌てて駆け付けるとーー
病室にはコディネーターの木下がいて寸前のところで止めていてくれたのだ。
木下と山本の過去
6年前、木下と山本は隣の市の同じ病院で働いていた。
ある日オペ患を務めていた木下だが執刀医に渡した器具をミスし医療過誤を起こしたとして病院をクビになっていた。
実際には執刀医が焦って奪い取っただけで木下は自分のせいではないと訴えたが誰も味方につくものはおらず、山本もその1人だったのだ。
隠蔽される事実
危うく山本を危険な目に合わせる所だったと緊急会議が行われた。
看護師長藤原始めその場にいた高階や世良など誰もが黒崎の責任であると認識し追及していたのだが、院長の守屋によって「そんな指示はなかった」事とされ何故か看護師の宮元が聞き間違えである事をすんなりと受け入れ会議はすぐに解散されてしまう。
院長の守屋と宮元があやしい
その頃帝華大にいた渡海の元に木下がやってきた。
炊飯器がないとぼやいていた渡海に東京で一番古いおにぎり屋さんのおにぎりを手土産として渡す。
渡海は東城大でいつも、実家から送られてきた米を炊いて卵かけご飯にして食べていたの
ちなみに渡海がドラマの中でいつも食べているお米は、愛知県豊橋生まれの『女神のほほえみ』なんだって!
東城大で渡海が泥棒扱いになっていると言うと、
「それで今日は健診でも受けにきたの」
「営業です」
「ふうん…病人みてえな顔してるけど」
渡海には何もかもお見通しって感じが素敵
すると、やたらと渡海にからんでいた帝華大の武田(お笑い芸人のシソンヌ長谷川忍)のオペでトラブルが発生し、どうにも出来ない武田がすぐに処置を諦めたその時ーー
オペ室に渡海が現れた。
渡海は手術前に患者が首を痛がっていたのを見逃していなかった。
冠動脈が原因で心筋梗塞を起こしていたのだ。
カメラを止めろ言った武田を阻止しこう言う。
「今さっさとオペを切り上げようとしたろ。帝華大が研究しているのは隠蔽か?」
「1千万だ。辞表書けよ。お前の退職金1千万でもみ消してやる」
オペの様子をモニターで見守る医局員達はただ渡海の手さばきに圧倒されていた。
ソファに戻って来た渡海に木下が「相変わらずですね」と言うと、
「患者がいる。そいつを助ける。以上。…どこにいたって俺のやる事は変わらないんだよ」と答えるのだった。
渡海の言葉に触発され、木下は山本のコーディネーターを引き受けることを承諾した。
迎えた山本のオペ当日。
無事にカエサル手術を終えたと思った一同だったが、エコーに血栓が映りこんでいるのを発見。すぐに摘出が必要な状態だった。
しかしあろうことか院長の守屋はカエサルの成功例を量産すべく血栓を摘出せずにすぐに閉じる様に黒崎に指示したのだ。
今ならまだ助かると高階が食いつき自分がカエサルの執刀をすると切り出すと、更に守屋は黒崎に圧をかける。
黒崎が再び執刀医は自分であると主張すると、佐伯と共にモニターを見ていたコーディネーターの木下が今の会話を患者に伝えると言い出すのだった。
いったん引き下がる黒崎だけど、エコーを担当すると言い出しその場に残るの。間に挟まれて大変な立場だけど根はきちんと患者の命を重んじる医者なんだよね。
手術が無事に終わり上機嫌な院長守屋と共に院長室に向かう佐伯と黒崎、高階だったが、そこに座っていたのは渡海だった。
「帝華大でこんなものを見つけちゃったんですよ」と患者リストを見せる。
なんと帝華大に患者リストを送っいたのは看護師の宮元だったのだ。
追及され何も言い返せない宮元に本当は何があったのかと木下が助け船を出す。
宮元にデータのコピーを指示していたのはなんと院長の守屋だった。
尚もしらばっくれる守屋に渡海が証拠を突き出した。
守屋が帝華大の西崎に送ったメールを印刷したものだった。
武田が渡海に渡したお金が1千万より少なかったから、渡海はまけてやる代わりに武田のIDをよこせと言ったんだ。
ひざまずいて許しを請う守屋に佐伯が言った。
「不問にする代わりに帝華大から戻ってくる渡海の受け入れをお願いしたい。倍の給料をあなたが自腹でお支払いください」
第8話「最終章・ペアンの謎 教授と患者の秘密?
東城大に帝華大の医局チームがやってきて心臓外科の部屋を乗っ取ってしまった。
帝華大主導の研究発表の目玉としてカエサルのお披露目会をするというのだ。
カエサルは現在東城大にあるため、当日はその様子を帝華大のモニターで発表するという。
更に執刀は帝華大の坂口が行うと言い出すが、佐伯はぜひリーダーの西崎教授に行って貰いたいと仕向けるのだった。
東城大の医局では、敵である帝華大主導のオペの助手に誰がなるかと話し合っていたが高階以外に誰もなりたがらない。
すると渡海が「俺がやってやるよ」と言い出しチームに加わる事になる。
なぜ帝華大に手を貸すのか西崎が渡海に尋ねる。
このオペが成功すれば理事長選に勝つのは西崎だからだ。
「だからじゃないですか。…頑張りましょうね、西崎大先生」
笑みを浮かべて去っていく渡海の台詞を、世良が陰から聞いていた。
佐伯は精力的にオペを行っていたが、ある時から心臓の辺りに違和感を覚えていた。
また理事長選の直前の大事な時期だというのに病院を留守にする事が多くなった。
渡海はどちらの件についても気になっていた。
世良がその事を口にすると、渡海は「調べてこい。後をつけろ」と世良を焚きつける。
世良と花房の尾行によって佐伯はさくら病院に通っている事がわかったが、その理由についてはまだ分からなかった。
一方西崎は渡海の存在が気に食わず、また今回東城大からあてがわれた3人のオペの候補者についても難しい症例である事が気に食わなかった。
高階にその2つを解決するように命令すると、高階は佐伯教授が連れてきた小林という特別待遇の患者の存在を明かしてしまう。
極秘情報だと黒崎に言われていたのに…。
渡海に佐伯の行き先を報告した世良が佐伯がどこか体調が悪いのか心配すると、渡海は「心臓だろう」と答えた。
世良は以前花房が渡海の仮眠室で見たというペアンが心臓に残されたレントゲンが佐伯のものではないかと思い、花房に調査の協力を求める。
しかし花房がデータ室で飯沼達次を検索しようとした所で猫田に見つかり、渡海の邪魔をしたら消すと脅されてしまう。
そして迎えたオペ当日、いよいよ国産ダーウィンが世界に周知されるとあって、帝華大には大勢の人が集まっていた。
中継で佐伯も挨拶をする予定だったが朝から佐伯の姿はない。
高階の信念に基づき佐伯の心臓の事は西崎には伝えず、またチームから渡海を外す事もなくオペの患者にも変更はなかったはずだった。
しかし直前でオペの患者が変更になっていた事を知った高階と世良。
患者は、先日佐伯が訪れていたさくら病院の院長の息子だった。
西崎に小林の存在を教えた高階が疑われたその時…
小林に変更したのは俺だと渡海が言った。
佐伯を倒すために西崎に加担していた渡海だが、オペ室に入ると西崎によってチームを外されてしまう。
高階と猫田も同様だった。
オペは順調に進んでいたが、助手の腕が僅かに国産ダーウィンにぶつかってしまったせいで僅かなずれが生じ、突然大動脈から出血が起こってしまう。
パニックになった西崎の怒号がオペ室に響き渡ったその時ーー。
現れたのは渡海と高階達だった。
「だから言ったろ、俺がいれば大丈夫だって。あんたの失敗もみ消してやるよ」
「邪魔」と言って帝華大の医者をどかし止血をしようとするとーー。
朝から姿が見えなかった佐伯がオペ室に入ってきた。
つい先ほど西崎が佐伯の心臓の病を暴露し、とても手術出来る状態ではないと理事達が見ているカメラに向かってスピーチしたばかりである。
「変われ、渡海。西崎教授が執刀を降りたのならかわりに私がやる。邪魔!」
見事な佐伯式による最高のメス捌きを見せつけていつものブラックペアンで無事オペは終了した。
大スクリーンを見守る会場で割れんばかりの拍手が鳴り響いていた。
手術を終えた佐伯が東城大の局員に拍手で迎えられていた頃、
控室で待っていたさくら病院の院長に渡海が詰め寄っていたーー。
胸倉をつかんで佐伯が一体誰の様子を頻繁に見に行っているのか問い詰めると、小林院長は「飯沼達次」というのだった。
第9話「ペアンの真実を暴け‼命がけの秘密!命がけの手術!医者の覚悟
手術を終えた佐伯が突然倒れ、オペ室に運ばれるが渡海は来なかった。
緊急措置が行われ佐伯が意識を戻した頃、渡海はさくら病院に行き飯沼達次の部屋まで辿り着くがそこに飯沼達次の姿はなかった。
佐伯が意識を失う直前に、飯沼達次を退院させるよう看護師長の藤原に指示していたからだ。
佐伯の病気は左冠動脈肺動脈起始症というもので僧帽弁にも問題を起こしていた。
オペを出来るのは渡海しかいない。
佐伯の病室に現れた渡海が「私が執刀しますよ」と言うと、佐伯は「断る」と言ってカエサルで手術を行うように指示するのだった。
佐伯がテクノロジーを選んだ事に医師達は「佐伯外科の敗北宣言だな」とショックを隠せないでいた。
執刀担当は黒崎、助手は関川・垣谷が行う。
世良には渡海の見張り役という役目が与えられた。
先日の国産ダーウィンお披露目会で東城大を裏切ったとして完全に地位を失っていた高階だが、カエサルのシミュレーター内のデータが帝華大によって全て消去されている事に気付き、西崎にデータを貸してくれないかと頼みにいくがあっさりと断られてしまう。
佐伯のカエサル治験により自身の論文が完成すると説得を続けるが、その論文なら既に他の者に書かせたというのだ。
「では私はこれまで何のために…。
あたなにとってカエサルとは何ですか。研究とは何なんですか。人の命を救う為のものじゃないんですか。あなたはそれでも医者か!」
高階が初めて感情を露わにして西崎に声を荒げた瞬間だった。
消沈した高階が東城大に戻ったその夜、黒崎がこう言う。
「君に佐伯教授の執刀を頼みたい。
帝華大のいい手土産になるだろう。それで理事長選は完全に君たちのものだ。
悔しいがそれでも構わん。佐伯教授が生きてさえいてくれれば我々はそれでいいんだ。命を救いたい。ただそれだけだ。」
心臓が弱った佐伯のオペには2時間という制限があるのだが、黒崎はそのシュミレーションを何度も失敗していた。
高階が今まで何年もの間尽くしてきた西崎教授に見捨てられた事を白状すると、黒崎は自分も何年もの間佐伯教授を支えてきたから、その想いも無念も分かると慰め、一緒に支えてくれと頭を下げると「私にも手伝わせてください」と涙ぐむ高階だった。
さっそく過去のダーウィン手術で似たような症例がないか世界中から取り寄せて欲しいと高階が指示すると、東城大魂の見せ所と一致団結する医局員達。
その姿を見たいという佐伯の頼みで医局室にカメラが設置された。
しかし遅々として成果が出ない。
皆が焦り始める中、世良は渡海のメスによって佐伯を助けるためだと、渡海と佐伯の間に広がる溝を埋めるべく飯沼達次の事を探ろうとした。
猫田によって釘を刺されていた為あまり気が乗らなかった花房と共に渡海の住む仮眠室で例のレントゲンを探し当てた時、渡海と黒崎が入ってきた。
渡海に佐伯の執刀を頼もうと思っていた黒崎だったが、レントゲンを見た瞬間、渡海が逆恨みでここにいる事に気づきオペ室への立ち入りも禁止すると言って渡海を追い出してしまう。
世良が渡海が飯沼達次を探している事を黒崎に打ちあけ、一体過去に何があったのかと尋ねると、黒崎は静かに話始めるのだったーー。
過去に東城大で何があったのか
東城大の外科准教授である黒崎が入局間もない頃、黒崎を指導していたのが渡海の父、渡海一朗だった。
渡海一朗は腕のいい外科医だったが、野心が強く当時の教授と折り合いが悪かったという。
ある日黒崎が渡海一朗の仕事部屋を訪れると、渡海一朗が手にしていたレントゲンが目に入ってきた。
あのペアンが映りこんだ飯沼達次のレントゲンだ。
黒崎がそれは何かと尋ねると「君には関係ない」と渡海一朗が答えた。
飯沼達次のオペは難しいものではなく、執刀は渡海の父、渡海一朗が行ったものだった。
「ペアンの置忘れ」という医療過誤が明るみになったことで、渡海一朗は東城大を除籍処分になった。
優秀だった渡海一朗がいなくなった事で教授の座につけたのが佐伯清剛である。
その時のペアンは当時の教授が秘密裏に処置を行い、これは一部の者しか知らないと黒崎は言ったのであった。
その後佐伯教授は渡海一朗の息子である「渡海征司郎」を不憫に思い自分の教室に招き入れたという。
渡海のカエサル遠隔操作と高階のカエサル論文の行方
自宅である仮眠室から追い出された渡海は世良が寮に帰ってくるのを待ち構えていた。
世良が、自身がカエサルチームに入った事、何か突破口があればいいのにと話すと、
「あるかどうか聞きに行けよ。症例やら論文やら日本一扱ってるとこ」と渡海が背中を押す。
一方、日本外科ジャーナルの編集長池永は悩んでいた。
帝華大の西崎にカエサルの論文の掲載が決まったと連絡すると、理事長選は決まったようなものだと西崎は喜んだが、池永は先日の西崎と高階とのやり取りを思い出していたからだ。
そこにコーディネーターの木下が世良を連れてやってきた。
佐伯の症状に似た症例は載っているかもしれないが帝華大のカエサルの論文は見せられないと言い張る池永に「じゃあどうすればいいですか」と世良が聞く。
「じゃあどうすればいいですか」と言ったのは渡海にそう言えと言われたからよ。「言いたい事言ってこい。バカな奴だと怒られて帰ってこい」って。
私は忙しいんだと怒る池永だったが、世良の熱意が届き、特別なルートで似た症例の論文を取り寄せると約束するのだった。
届いた論文を元にシュミレーションが繰り返される。
佐伯に術式を伝えに行った高階が、自身のカエサルの論文がパソコンの中で眠っている事を話すと、佐伯は「それは良かった」とにっこり微笑んだ。
その直後、佐伯の容体が急変した。
心筋梗塞を起こしたのだ。
慌てて駆け付ける渡海だったがオペ室には入れないと世良に止められてしまう。
心筋梗塞によってオペ時間は1時間が限界とされたが、その残り時間も少ない。
総力を挙げて取り掛かるが焦りが見え始めていた。
これ以上続けても心臓を傷つけるだけだと高階が諦め、オペ室が涙に包まれると「神様でも悪魔でもいい、教授を助けてください!」と黒崎が叫んだ瞬間ーーー
カエサルが動き出した。
渡海が医局にあるシュミレーション用カエサルから遠隔操作をしていたのだった。
不思議に思う高階に世良がイヤホンをつける。
渡海の指示を受け高階が現場に指示を出す。
タイムリミットはあと5分しかない。
なりふり構っていられず、その口調は渡海の指示そのままだった。
タイムリミットは過ぎていたが渡海はそのままカエサルで佐伯式を行うという。
迷っている高階に渡海が檄を飛ばした。
手術は無事終わり高階と世良が駆け付けるが渡海の姿はもうなかった。
その後日本外科ジャーナルに西崎によるカエサルの症例の論文が掲載され、インパクトファクターは西崎教授のものになると思いきや、その後ろには高階によるカエサルでの世界初佐伯式の症例論文が掲載されていた。
末尾には佐伯清剛の名前が記されており、池永の元に届いた動画には、医局室で遠隔操作する渡海の後ろ姿も添付されていた。
そして最終回に続くよ
ブラックペアン1の最終回ネタバレとペアンの謎についても解説
ブラックペアン1の全話を通して、渡海と佐伯教授の間に隠された秘密と、第1話から映し出されていたペアンが身体の中に残されたままのレントゲンの謎が続きました。
佐伯教授にだけは一見従順さを見せていた渡海でしたが、
実は自身の父が東城大から受けた屈辱による汚名を晴らすべく、虎視眈々とそのタイミングをうかがっていたのでした。
渡海の父親の名前は、「渡海一朗」。
飯沼達次のレントゲンが入った封筒に記されていた医師の名前です。
最終回では渡海と佐伯教授の因縁の関係、ペアンが映りこんだレントゲン写真の謎が遂に明かされ全てが紐解かれ解決していきました。
飯沼達次と渡海一朗、そして佐伯教授の関係とはーー。
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ブラックペアン1の最終回ネタバレ「さよなら!オペ室の悪魔!!復習の結末は?ペアンに涙!感動秘話 最後のオペで助けろ」
飯沼達次は東城大の特別室に匿われていた。
先日黒崎准教授から話を聞いてしまった看護師花房は、看護師長藤原から飯沼の面倒を見る様に言われていた。
もちろんこの事は誰にも内緒である。
術後の佐伯の部屋に訪れた渡海は、「教授の心臓はまだ完治していない」と驚きの事実を伝え微笑んだ。
このまま発作が起きたら何時間ももたないだとうと佐伯を脅し、飯沼達次の居所を聞き出そうとする。
理事長選を3日後に控えた佐伯は今は手術を受ける気はないと言い、渡海に自分の主治医として理事当選に同行するよう命じるのだった。
真相は・・・
飯沼達次の居場所がどこなのか何となく気づいた渡海に、コーディネーターの木下がそれならばもう飯沼の件からは手を引くと伝えた。
渡海が医療過誤でも?と尋ねた途端、過去に医療過誤で苦しめられた木下の顔つきが変わる。
理事長選で佐伯や黒崎達が留守にする間、東城大の責任者を高階が務めるようにと発表された。
「今や佐伯清剛の懐刀か」と渡海に嫌味を言われると、以前「佐伯清剛を信じるな。あの男は俺の親父を裏切った」と言った言葉の意味を教えて欲しいと聞く高階だが、またのらりくらりとかわされてしまうのだった。
その頃、特別室に半ば閉じ込められていた飯沼達次の容体が急変した。
さくら病院ではすぐにでも手術が行われると言われていたというのだ。
師長の指示で慌てて止血剤を取りに行く花房を不思議に思った高階が特別個室に向かう。
藤原と花房が駆け付けた時には既に高階は飯沼達次の応急処置を終えていた。
高階が患者のデータが見たいと言うと藤原は極秘の患者でこれは教授命令だと断固拒否され、違和感を覚える。
そして迎えた理事長選前夜。
佐伯が席を立った瞬間、意識を失い倒れてしまった。
主治医の渡海が咄嗟に応急処置を行い「今はまだ生かしといてやる」と囁く。
その夜、佐伯に見張りを頼まれていた世良がうとうとしている隙に渡海は部屋を出ていきそしてーー。
飯沼達次が1人になるのを見計らって、ついに渡海が飯沼の元にやってきた。
渡海が飯沼の胸にペアンが残されている事を告げるが、飯沼は主治医は佐伯だと聞かない。
そして何年も前に東城大で手術をした際も「執刀医は佐伯だった」と話すのだった。
ペアンを置き忘れたのは渡海一朗ではなく佐伯清剛だった
するとまたしても飯沼の容体が急変した。
渡海にレントゲンを運ぶように指示された花房に気付いた高階が後をつける。
飯沼の身体にペアンが入っていると聞かされ最初は信じなかった高階だったが「俺を信じろ」という渡海の真剣なまなざしに嘘ではない事を感じた。
そして飯沼のレントゲンと撮ると・・・。
そこにはペアンがはっきりと映っていた。
「俺の親父は医療過誤をなすりつけられた。全て佐伯の仕業だ」
飯沼にはその医療過誤の証言をしてもらはなくてはならないと木下が後押しすると、高階はこれまで渡海と佐伯の関係の謎が解けたようだった。
ついにペアンを摘出
渡海は高階と共に急いで飯沼をオペ室に運び、胸からペアンを摘出する事にした。
駆け付けた藤原が止めようとするが木下がそれを阻止。
ペアン摘出のオペが開始された。
しかし長らく体内に放置されたペアンは癒着がひどくなかなか見えてこない。
やっとペアンが見えた。
それを引き抜こうとしたとき、患者に異変が起こった。
すると先ほど未来のためにと追い出した花房が器具をもって戻って来たのだ。
そこへ理事長選に出席していたはずの佐伯が現れ、「患者の命を守るためにペアンを外すな」と言う。
しかしこれで長年の父親の恨みをやっと果たせるとペアンの摘出に執着する渡海はまるで何かに取りつかれているかのように興奮し、いつもの冷静さを全く失っていた。
ついにペアンを取り出し「さよなら。佐伯清剛」と言ったその時ーーー。
まさかの出血が起こったのである。
初めてパニックに陥り何度縫っても血が止まらないと戸惑う渡海に、「どけ、渡海。私が処置をする」と佐伯が言った。
本当の真相 ペアンは置き忘れではなかった
飯沼の体内に残されていたペアンを外したことによって大動脈弓部が損傷したのである。
飯沼にオペを施しながら「渡海、聞け」と言って静かに佐伯が語り始めたーー。
飯沼のオペが行われたあの日、近くで大型バスの事故があり東城大は混乱を極めていた。
入院していた飯沼の容体が急変した事に気付いた佐伯は、医療器具や設備が十分ではない状態で緊急オペを施すしかなく、どうやっても出血が止まらない飯沼の体内にペアンを残したまま処置を終えるしかなかった。
その後佐伯が長期医療支援で日本を離れていた間に飯沼が急患で東城大に運ばれ、その時オペを担当したのが渡海一朗だった。
渡海一朗は体内に残されたペアンを見て慌てて佐伯に連絡をするが、現地対応に追われていた佐伯は「ペアンを外すな」と電報を打つので精一杯だった。
佐伯を信じた渡海一朗はペアンが飯沼にとって必要な処置であると理解し、体内に残したままにしたのだった。
そしてたまたまそのレントゲンを見てしまったのが、准教授の黒崎だったというわけだ。
医療過誤だと追及された渡海一朗は反論する事なくその批判を受け入れ東城大を去ったのであった。
佐伯が帰国しその事を知った時にはもう渡海一朗はこの世を去っていたという。
佐伯の元には渡海一朗から手紙が届いていた。
我が盟友 佐伯清剛君へ
何も言わなくていい
医者は患者のことだけを考えろ
人を救え
飯沼さんを救え
君に全てを託す
引用:ブラックペアン
自身の余命があと僅かだと悟っていた渡海一朗は、佐伯清剛を守るために医療過誤の汚名を全て引き受けてこの世を去って行ったのだった。
佐伯教授はその後飯沼を自分の命と引き換えにしても守ると誓い、今まさに理事長選を投げ打ってでも飯沼の元に駆け付けたーーーこれが真相だったのである。
ブラックペアンとは
佐伯にとってブラックペアンは、その時の事を忘れず、奢らず、戒め、医者は完璧ではなく、日々腕を磨き、本当の医療とは何かを問い続ける覚悟の証なのであった。
ブラックペアンを使う時、それは佐伯清剛が外科医を辞める時。
その為に生きてきて、それも終わるーーー。
佐伯教授が帝華大からの屈辱的な最新医療の提案を全て受け入れていたのは本当の医療とは何かを常に考えていたからだったのね!
ブラックペアンを体内に残したままで手術を終える事に躊躇した助手達に、ブラックペアンはレントゲンには映らないし燃やせば灰になると佐伯が言う。
ブラックペアンも自身も役目を終えたと安堵した瞬間ーー。
佐伯教授がまた倒れた。
渡海が前回のオペでわざと残した大動脈瘤が乖離したのである。
高階が必死に処置を行うも心肺停止してしまう。
いつもの外庭で呆然としている渡海の携帯に世良からの留守電がーー。
「佐伯教授からの伝言です。」
渡海、そのままでいい。普通でいい。
医者は患者の事だけを考えろ。救え、渡海。
ただ人を救え。お前に全てを託す。
引用:ブラックペアン
渡海が立ち上がった。
渡海によって佐伯は一命をとりとめ、その頃行われていた理事長選にも佐伯が当選した。
投票前、佐伯の代わりにスピーチをした黒崎だったがしどろもどろで暗雲が立ち込めた時、編集長の池永がスピーチを申し出たのだ。
「何故助けた、このままお前の望み通り死んでも良かった」と病室で話す佐伯に渡海が静かに言った。
そのままでいい。普通でいい。
医者は患者のことだけを考えろ。
救え。ただ人を救え。
俺の尊敬する、尊敬する医者の言葉です。
引用:ブラックペアン
「誰かが責任を取らなくちゃいけないんだよ」と言って東城大を去ろうとする渡海を、世良が必死で止める。
「まだ教わってないこといっぱいあるんですよ、
じゃあいいんですか、一億円は⁉
まだ何も返せてないですよ。
僕のこともっとこき使っていいんで、命令していいんで。
だから行かないでください」
「わーかったよ、とりあえず腹減った。米炊いてこいよ、早く」
「・・え?分かりました!」と嬉々として米を炊きに走っていく世良の背中に向かって
「・・・じゃあな、お前はいい医者になれ」
ここのシーン泣いちゃう
日本総合外科学会の理事長になった佐伯教授は、組織改革を行ったあとすぐに他の大学の教授に理事長職を譲り、医師の育成に努めている。
理事長選に関わる貪欲な策略や、渡海に対する意味深な態度など色々あったけど、実はそれは誤解で、佐伯教授は結局「ただただ良い人で、真の良い医者だった」という事だったんだな。
渡海が集めたお金の行方と猫田との関係
「1千万でもみ消してやるよ」が常套句の渡海でしたが、そもそも渡海はなぜそんなにお金を必要としていたのでしょうか。
渡海が集めたお金の行方とは
渡海が東城大からいなくなって、世良も高階も心に穴が開いたような気持ちだった。
そんな時、渡海が集めたお金は、全額医療過誤で苦しむ被害者の支援団体に寄付されていた事がわかった。
「そういえば渡海先生がお金を使っているのを見た事がない」と世良も言っていたね
そして最近、また匿名で1千万の寄付があったというーー。
猫田だけはそのことを知っていたのよ
渡海と猫田の関係
渡海のいう事しか聞かない猫田だけど、渡海と猫田の関係は最後まで明かされなかったんだ。
渡海のオペ看を担当する猫田で息もぴったりな2人ですが、原作でも2人の関係はあまり明らかにされていません。
ただ、原作での猫田はミステリアスなところは共通しているものの趣里演じる猫田のようにきつい性格ではなく、もっとおっとりした性格で良く眠るので「居眠り猫」や「千里眼猫」というあだ名をつけられる事になりました。
ドラマでは渡海は猫田しか信用しておらず、猫田もまた渡海しか信用していませんでしたが、どちらかと言えば猫田の方が渡海に対する気持ちが強いように見えました。
原作では渡海が一方的に猫田を気に入っており、食事に誘うものの猫田はついていく事はなく、渡海が住処にしている仮眠室で眠る事もありませんでした。
渡海が吸うたばこの匂いが嫌だったの
ブラックペアンの原作とエンディングテーマ曲を紹介
ブラックペアンの原作から紹介していきます。
ブラックペアンの原作は『ブラックペアン1988』
ドラマ「ブラックペアン」の原作は2012年4月に講談社から発売された『ブラックペアン1988』(海堂尊氏著)です。
海堂尊氏の最高傑作とも言われ、「チーム・バチスタの栄光」へと繋がっています。
ブラックペアンはシリーズ化しており、そのほかには『ブレイズメス1990』(2012年5月 講談社)『スリジエセンター1991』(2013年3月 講談社)があります。
ブラックペアン1のエンディングテーマを紹介
ブラックペアン1のエンディングテーマ曲は、
小田和正さんの『この道を』です。
緊張が続いたドラマの最後にふっと優しい小田和正さんの歌声から始まるこの曲は、ドラマからは予想できない渡海の心境や登場人物の心境を代弁しているようで、聞いているだけで心が洗われ安堵した気持ちにさせてくれる素敵な曲です。
まとめ
この記事では、7月に放送が開始されたブラックペアン2を見る前に、ブラックペアン1のキャストの相関図とあらすじをネタバレを交えておさらいできるようにまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ブラックペアン1の各ストーリーや最終回のネタバレ解説やブラックペアンの謎についても紹介してきました。
最初の相関図では描ききれなかった登場人物の複雑な過去が明らかになったり、毎回と言っていいほどスリリングに入れ替わる敵味方同士の関係性も見ごたえのあるドラマです。
あらすじといいながら、最終回はどのシーンもお伝えしたくてかなり詳細を紹介してしまいました。
第1話から気になっていたさまざまな謎も最後に向けて次々と解けて、感動の最終回は涙なくしてみる事は出来ないと思います。
ブラックペアン2も放送が開始され、二宮さんが演じる渡海ではない人物も気になってきましたね!
これからもブラックペアンを応援していきたいと思います。
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